医療法人明正会 麻布十番今林クリニック 皮膚科、美容皮膚科医師 横山です。
こんにちは。
本日はビタミンCについてお話させていただきたいと思います。
ビタミンCとは…
体内で作ることができない水溶性ビタミンで、新鮮な果物や野菜から摂取可能な成分です。酸化ストレスを受けると体内のビタミンCが減少します。
多くの哺乳動物では、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができますが、ヒトの他、サルやモルモットなど一部の動物は、合成に必要な酵素がなく、ビタミンCを合成できないため、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。
参考に…動物のビタミンC合成量(必要量)ですが、
イヌ 0.2g
サル 7.0g (合成できない)
ブタ 0.5g
ヒト 0.1g (合成できない)
とされています。
ビタミンCの体内での主な働きとしては、①抗酸化作用、②抗ストレス作用があります。
抗酸化とは…
私たちの身体は酸素を利用してエネルギーを作り出していますが、酸素を利用すると同時に活性酸素が常に体内で生じています。
この活性酸素が老化やがん、しわ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因をもたらすとされています。
活性酸素は年齢と共に増えるとも言われていますが、ストレスや喫煙、激しい運動、多量の飲酒、紫外線なども活性酸素が増える原因です。
体内で増えた活性酸素を除去していくことが、老化やがん、生活習慣病などの予防になりますが、活性酸素によって酸化を抑えることを抗酸化といい、活性酸素から身体を守ることを抗酸化作用といいます。
この抗酸化作用がある物質の1つがビタミンCです。
また、ストレスが加わるとコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンの分泌が増え、ストレスに対応してくれるのですが、この副腎皮質ホルモンを作るにはビタミンCが不可欠であり、ビタミンCの不足は副腎機能の低下を引き起こすことが分かっています。
つまり、ビタミンCが不足してしまうとストレスに対抗できず、疲れや倦怠感・うつ症状などが出てしまう、といったことが起こってくる可能性があるのです。
また、ビタミンCは歳を重ねるごとに減っていくことがわかっています。
減った分をビタミンCの内服サプリメントにて補うことで、いつまでもベストなコンディションを維持していきましょう!
詳しくは、クリニックまで是非お問い合わせください。
ご連絡お待ちしております。