医療法人明正会 麻布十番今林クリニック 皮膚科、美容皮膚科医師 横山です。
当院でも帯状疱疹ワクチンのお取り扱いが始まりましたので、本日は帯状疱疹についてお話させていただきたいと思います。
帯状疱疹とは…
水痘の罹患後、潜伏感染をしていた水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化することで生じます。水痘罹患時にVZVは知覚神経を伝わって神経節へ到達するのですが、水痘が治癒し抗VZV抗体が上昇した後も、神経節細胞内に潜伏感染し続け、ストレスや免疫力低下、老化などが契機となり、VZVが再増殖することで発症します。
発疹は、神経支配領域に一致した部位に、帯状に小水疱が集簇する形で形成され、多くは疼痛を伴います。
発症年齢は60歳代を中心に50歳代から70歳代に多くみられますが、中にはストレスなどが引き金となり若い方に発症することも珍しくありません。
また、通常は生涯に1度しか発症しませんが、免疫が低下している状態の方は、生涯の中で2~3度罹患されるケースもございます。
今回お話させていただいた帯状疱疹ですが、50歳以上の方はワクチン接種で予防することができ、当院では不活化ワクチンのお取り扱いがございます。
こちらのワクチンの帯状疱疹に対する予防効果は、50歳以上で97%、70歳以上で90%という報告があります。
インフルエンザワクチンなどと同様で、筋肉内注射になります。接種は2回接種を推奨されており、2回目の接種は1回目の接種から2-6ヶ月あけての接種をお勧めしております。
副反応としては、注射部位の痛みや赤み、腫れ、筋肉痛、疲労、頭痛、悪寒、発熱、胃腸症状などが挙げられます。
気になる方は是非お電話やメールにて当院へお問い合わせください。
ご来院お待ちしております。